
スポット情報子どもを連れて行ける市内のスポットの紹介をはじめ、子育て支援施設などもご案内します。

丹波市内で最も多くの乳幼児が通うこども園ふたば。
当園が目指すこども像として3本の柱が挙げられています。
①自分のことは自分でする子、②話をしっかり聞ける子、③楽しみが見つけられる子。
最初の2つは卒園するまでに身につける一般的なマナーやルールですが、当園がいちばん力を入れているのは3つ目。こどもたちは遊びを通じて自分の興味・関心を見つけ、探究心が育っていく。それが「楽しい」「知りたい」「やってみたい」という自主性につながり、「伝えたい」「表現したい」という積極性に繋がっていきます。
当園が目指す「楽しみが見つけられる子」とは、卒園後も見据えた指導方法となっています。

また当園を紹介する上で欠かせないのが、こども園と小学校を結ぶ「かけはし期カリキュラム」です。
園から小学校へ進学する際、こどもたちの不安を和らげるため、また、教員同士のスムーズな引き継ぎや連携を行うために作られた特別プログラムですが、当初はふたば園のみで活用していたものの、今ではその高い効果が認められ、丹波市全体のこども園に広がっています。
例えば、こども園でのマナーやルールはもちろん、どこまで数の数え方を学んでいるか、文字を認識しているかなど、学びの部分でも細かな情報共有を行っています。
そのため、小学校へのスムーズなバトンタッチができるようになり、こどもたちにとってもストレスが軽減され、こども園からの連続した学習が可能になりました。

当園では年間を通じ、さまざまなイベントを企画していますが、取材でお邪魔したこの日は、11月に開催される音楽会の練習真っ最中。5歳児クラスでは歌のほかに楽器演奏も行います。
指導する先生の「部屋の端っこまで届くようなイメージで!」という声かけで、大きく元気な歌声が響き渡ります。
当日は200人近い保護者が集まるとのことで、元気な我が子の成長に、大きな感動をもらえることでしょう。

練習後はそのまま当月生まれの誕生会を開催。みんなで歌を歌ったり、ゲームをしたりと毎月恒例のお楽しみ会となっています。
当月生まれの園児には、それぞれのお家からのメッセージを、先生がその場で代読。嬉しいやら恥ずかしいやらの表情ですが、最後にその手紙を受け取ると、誇らしげな笑顔になっていたのが印象的でした。

毎月の誕生日会では、給食メニューで赤飯が出されるのが恒例となっており、「お祝いごとはお赤飯で」という日本文化も日常の中にしっかり継承されています。

食育につながるイベントとして「季節ごとの野菜収穫」も貴重な体験。地域の方のご協力で、落花生や栗拾いを行ったり、園の畑では、自分たちが植えた作物も収穫します。なかでも調理まで行う「焼き芋大会」は、大きな盛り上がりをみせるイベントの一つです。
小さな頃から「丹波の自然の恵み」をしっかり受けるこどもたち。心身ともに健康で、健やかに育っていくことでしょう。
