子どもを連れて行ける市内のスポットの紹介をはじめ、子育て支援施設などもご案内します。
目の前に広がるのどかな田園風景。その一角にあるのが今回ご紹介する「認定こども園さちよ」です。ここでは0才児から5才児までのこども達が毎日元気に通園しています。
当園が目指すこども像として「あいさつをする子」「元気よく外で遊ぶ子」「進んで活動する子」という3つの柱を掲げ、教育活動を行っています。
まず特徴的なのが平屋である広い園舎。どの保育室からも直接、園庭に出ることができるので、戸外活動を存分に楽しむことができます。保育者は、こどもたちの興味、関心を満たす環境作りに努め、こどもたちはこれらの環境に、好奇心や探求心をもって主体的に関わり、自分たちの生活や遊びに取り入れながらたくさんのことを学び、成長していきます。
また、広い園庭では、異年齢で交流しながら遊ぶ姿が見られたり、お互いの遊びの様子に刺激されながら、年長さんは年少さんへの思いやりを学び、年少さんは年長さんへの尊敬と憧れを持つようになります。
毎朝の「わくわくタイム」は、それぞれが好きな遊びを見つけてやりたい遊びを楽しむ時間。園庭で友だちとサッカーや鬼ごっこで遊ぶ子、友だちを誘ってブランコや滑り台で遊ぶ子、砂場で自然物を使ってごちそうを作る子など、夢中になって遊び込める環境を工夫しています。こどもたちは、興味をもったものに自分から関わり、その中で気づいたり、発見したり、試したり等、試行錯誤しながら、興味や関心を深めていきます。遊びの体験が学びへと繋がります。
今回は5才児を対象にした「エコロコ自然体験」に同行。青垣いきものふれあいの里から尾形真依子さんをお招きし、園裏手の畦道で虫取り体験を行いました。
一見、何もない空き地でも、こどもにとってはワンダーランド。
「バッタ捕まえた〜」「チョウチョがいるよ〜」「見て見て、ダンゴ虫〜」と、みんな大興奮!
実際に、見て、触って、確かめる。自然豊かなこの地では、それが当たり前のようにできるのです。
虫取りをした後は、園内に戻って虫の生態観察です。
顕微鏡の画像を大きなスクリーンで映し出し、カマキリのアップや、ダンゴムシの足の本数などを数えていきます。
自分たちの手で捕まえた虫を、じっくり観察するこどもたち。
みんな、スクリーンに釘付けです。
最後に感想を聞くと、1人ずつ手を挙げて「バッタを自分で捕まえられて嬉しかった」「虫を大きくして見れたのが嬉しかった」と感想を言い合い、『おがちゃん(尾形真依子さん)』にも、大きな声でお礼を伝えることができました。
当園が目指す「あいさつをする子」「元気よく外で遊ぶ子」「進んで活動する子」は、こういった自然体験を通しても、身についていきます。
当園では「よいこネット」を活用し、こどもたちの園での活動の様子を定期的に配信しています。家庭では見えないこどもの姿が垣間見えるのは、親にとっては大変ありがたいところ。きっと今回の自然体験でも、たくさんのこどもの笑顔が写っていることでしょう。
園内には子育て支援室も完備しており、入園前に園の雰囲気を見てみたい方は、「すくすくひろば」の利用もおすすめです。氷上町福祉会のホームページでご確認ください。
小さな頃から動植物に触れ合い、豊かな自然に育まれる「認定こども園さちよ」。
ここで育ったこどもたちが、将来どんな大人に成長するか。それを想像するのもまた楽しみですね。