丹波市では、出産を控えた妊婦さんを対象にした「マタニティサロン」を開催しています。
妊娠中ってみんなどう過ごしているんだろう？　お産って実際どんな感じ？　聞きたいことはたくさんあるけど相談できる人がいない……。初めて出産される方や、里帰り出産される方、また経産婦であっても、妊娠・出産に不安はつきものです。マタニティサロンは、出産を控えた妊婦さん同士が集まって共感しあい、安心してお産が迎えられる気持ちになるよう設けられ、市内に住民登録している妊婦さんであれば誰でも参加できます。

インターネット上にはさまざまな情報があふれている時代ですが、コロナ禍によってマタニティ教室を中止してしまった病院もあり、専門家から直接情報を得る機会は減っています。マタニティサロンでは、担当の助産師と栄養士、保健師がアドバイスを行い、お産について聞いておきたいこと、わからないことがあれば質問できます。妊娠中は環境の変化やホルモンバランスの乱れによるストレスがたまりがち。ストレスは妊婦の体にも、胎児にも悪影響を及ぼすことがあるので、できるだけわからないことや不安は解消して、余裕をもったマタニティライフを送りましょう。

マタニティサロンでは何をするの？

マタニティサロンでは、簡単な内容説明の後、栄養士さん・助産師さん・保健師さんからの講座が受けられます。

栄養士からの栄養講座では、妊娠期に積極的に摂りたい栄養素の紹介や、食事の量の目安などをお伝えしています。妊娠中の食事や栄養管理が大切なのはわかっていても、難しいと感じている妊婦さんも多いようです。具体的に何を食べたらいいのか、専門的な意見を聞くことで参考になります。食事は、妊婦さんだけでなくおなかの赤ちゃんへの発育にもかかわることですので、適切な量をバランスよく摂取することが大切です。講座の中ではバランスの良い食事をできるだけ手軽に摂取する方法についてもお話しされていました。

出産のことや産後のことについても不安なことは多いのではないでしょうか。助産師からのお話では、出産の時のいきみの逃し方やサポートの受け方、出産のリズム、また母乳育児のために妊娠中からできるケア方法など、経験豊富な視点からアドバイスをもらえます。
妊娠、産後、子育てで困ったところをトータルでサポートするのが保健師。妊娠中の不安から、産後のことまで相談を受けつけていますので、「誰に何を聞いたらいいか…」という時はまず相談してみましょう。

また、無事生まれた後も、赤ちゃんの生活リズムや沐浴の仕方、初産婦の方にとっては全てが初めての経験です。会場には赤ちゃん用品の展示もあり、実際に使うものを見たり触ったりできます。また生まれたばかりの赤ちゃんそっくりの人形を使って抱っこをしたり、授乳クッションを使い授乳の格好をしてみたり、おむつ替えをしたりと先取り体験もできます。

参加者の方からは、「初めての妊娠で、出産がどんどん迫ってきて不安で焦っていたけれど、いろいろ聞けてイメージがつきました。栄養の話を聞いて、今まであまり気をつけられていなかったところを振り返ることができ、出産に向けての体のケアについても聞けたので、実践しようと思います」と前向きな声が聞かれました。

どんな人が参加しているの？

参加される方は、母子手帳を受け取ったばかりの方もいれば、まもなく出産を控えた妊婦さんもいて、産院もそれぞれです。もちろん初産婦の方も経産婦の方もいらっしゃいます。環境が違う他の方の意見や質問を聞くことで、得られる知識もありますし、新しい発見があるかもしれません。

悩みや不安を他の参加者の方に共感してもらえることで、ポジティブな気持ちも生まれます。妊婦さんや、産後すぐの女性は基本的に外出を控え、人との関わりを控えがちなため、孤独を感じやすいといわれています。コロナ禍もその傾向に拍車をかけました。パートナーや周りの人に相談できる環境が整っていればよいのですが、そうでない場合、妊娠うつ・産後うつのリスクも高まります。安心して妊娠・出産・育児に取り組むための、仲間づくりやお話の時間としてもぜひご利用ください。

仲間とともに不安を解消し、ホッとする癒しの時間。参加費無料の完全予約制、申し込みは１週間前までとなっており、定員は10組までです。「私だけが、なぜ？」と悩む前に、気軽にマタニティサロンに参加してみてください。


【マタニティサロン】
対象 市内に住民登録している妊婦
場所 丹波市健康センターミルネ 2階
持ち物 母子健康手帳

完全予約制
定員:10名

日時・申し込み・問い合わせは、画面上部のURLからお願いします。

丹波市健康センターミルネ2階　子育て世代包括支援センター
Tel　0795-88-5750　／　Fax　0795-88-6315